写真家の井上恵美梨とインスタレーションを中心に制作する酒井優衣による二人展。
2015 年の “(we can’t)change the world 02” 以来、 10 年ぶりの共同展示となります。
本展では、 「記憶」 と 「喪失」 という共通のテーマを起点に、 二人それぞれの手法で存在や時間の痕跡を見つめます。

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酒井優衣 / Yui SAKAI
過去の記憶や感情に焦点を当て、「取り返しのつかない喪失」と「それでも取り戻そうとする試み」をテーマにインスタレーション作品を制作している。壊れた器、割れた卵殻、溶けた蝋燭といった日常的な物質を用い、とどめておきたい記憶や感情を何度も思い返し、修復するかのような行為を通して、喪失の事実と修復の中で繰り返し生まれ変わるものを浮かび上がらせる。

井上恵美梨 / Emily INOUE
「全てのものは終わる、しかし物体としてその場所に存在したこと」を残すための作品を主に制作しており、過去には死に直面したことのある被写体を中心として「last scene」シリーズを展開。2022年からは新シリーズ「Everlasting life and death -永在する-」の制作を始め、作品制作、人物・風景スナップやライブ写真を通じて、人々の存在の残留を表現している。

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インスタレーションと写真の展示ではありますが、それぞれ根底にある創作におけるルーツは極めて近いものになります。
感じ方に正解はないため、それぞれの観点からいろいろな受け取り方をしていただければと思います。